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今年度もラストスパートに入ってきましたが、3月下旬、BS に新しいチャンネルが3つも開局します!
2019年3月、総務省が「衛星放送を活性化させたい」と、BS デジタル放送に新規参入するチャンネル/事業者を公募しました。その際に選考で選ばれた「BS松竹東急 (BS260)」「BSJapanext (BS263)」「BSよしもと (BS265)」の3局が、3月下旬より順次開局します。
BSよしもとは 03/21(月)、BS松竹東急は 03/26(土)、BSJapanext は 03/27(日)の開局です。
これに先立ち、03/09(水)の朝5時に新局3チャンネルの送出が開始され、試験放送(カラーバーとピー音のみ流れる放送)が開始されています。
公募当時は空いている BS の電波帯域は少なく[1]国ごとに使える電波帯域の範囲が決まっている関係で、BS 放送に利用できる電波帯域には限りがある、当時は HD チャンネルだと1~2チャンネルしか入らない状態でした。
ところが、2020年3月で有料チャンネルの「FOXスポーツ&エンターテイメント (BS238)」と、一部に定評のあった無料チャンネルの「Dlife (BS258)」が閉局してしまったため、その閉局したチャンネルの電波帯域を活用し[2]ほかにもいくつかの有料チャンネルから電波使用料削減のための帯域の返上があり、それによる余剰分も利用されている、新局3チャンネルがほぼ同時に開局することとなりました。
また、同時に「ディズニーチャンネル (BS256)」には HD チャンネル化のための追加の電波帯域が割り当てられ、2021年6月から念願の HD 放送を開始しています。
BS の帯域再編について
一般的なテレビチューナーでは、適当な BS チャンネルを1分ほど視聴するだけで、この新局3チャンネルが自動的に検出され、受信・視聴できるようになります。
一方、TS抜き環境の方(TVTest・EDCB・Mirakurun・EPGStation といったソフトを使い、パソコンでテレビを見ているみなさん)は、受信するためにちょっと設定が必要になります。
これは、それらのソフトが BS に新局が開局したり、BS のトランスポンダ(トラポン)が移動するといったイベントが起きることを想定した作りになっていないためです。
BS では、各チャンネルの放送波ごとに、メタデータとして BS 内の全チャンネルのストリームの情報 (SDT: Service Description Table, NIT: Network Information Table) が送出されています。これらのデータは TVTest の右クリックメニュー → [ストリームの情報] から確認できます。
一般的なテレビチューナーでは、これらのデータに変更があった際に、新しい物理チャンネルの周波数帯や TSID などの受信に必要な情報を自動で取得して、受信できる状態にセットアップします。
一方、TS抜き環境では、BS の物理チャンネルの情報がすべて BonDriver の設定ファイルやソースコードにハードコーディングされているため、それらを手動で変更してあげる必要があります。
BS の帯域再編に自動で対応できる作りになっていない BonDriver や recpt1 の仕様が悔やまれます。
ただ、元々数年に1度しか起こらないイベントです。さらに、2011年~2012年に NHK BSプレミアム や BS12 以降の各チャンネルが開局して以来、BS の帯域再編は2018年まで一切ありませんでした。
数年に1度あるかないかのイベントのために実装するのはやる気も上がりませんし、実装されていないのも無理もない気がします。
ここ5年間で、BS の帯域再編は大きく分けて2回ありました。
1回目は2018年に順次行われた、BS民放の各チャンネルのスロット削減[3]電波帯域を削減することと BS トランスポンダの移動[4]チャンネルを送出する電波帯域の物理チャンネルを移動することです。
各 BS 民放の BS4K チャンネルの開局にともない、それらの BS4K チャンネルを放送するための電波帯域が足りなくなりました。
そこで、BS民放の各チャンネルの画質を今までの 1920×1080 のフル HD から 1440×1080(地上波と同じ解像度)に落とした上で、スロット[5]電波帯域の単位で、1スロットは 1Mbps の伝送量を持つ。BS の物理チャンネル1つにつき、48 スロットが入る。を 24 スロットから 16 スロットに削減し、BS の物理チャンネル1つ分 (BS-7ch) の電波帯域を捻出するために行われました。
捻出された電波帯域は、BS4K(右旋)のうち「BS日テレ 4K」「BS朝日 4K」「BSテレ東 4K」の送出に利用されています。それ以外の BS4K(右旋)チャンネルの電波帯域は、2015年3月に終了した地デジ難視対策衛星放送の帯域を転用することで賄われました。
捻出された電波帯域 (BS-7ch・BS-17ch) では、放送方式が ISDB-S3 という新しい方式(変調方式がより効率の良いものになり、同じ電波帯域でより多くのデータを送出できるようになった)に変更されています。そのため、一般の TS 抜きチューナーで BS4K を受信することはできません[6]もっとも、ISDB-S3 に対応したチューナー(既に PT4K/TBS6812 がある)が出たところで、MMT-TLV と ACAS の壁に直面することになるんですが…。
主要な BS チャンネルが設定を変えない限り視聴できなくなったため、覚えている方も多いと思います。
2回目は2020年10月~2021年6月に断続的に行われた、BS 新局開局のためのスロット削減とトランスポンダの移動です。
BS 新局は物理 BS-23ch から送出されるため、2020年時点で物理 BS-23ch から送出されているチャンネルを他の物理チャンネルに移動させる必要がありました。この帯域再編で「ディズニーチャンネル (BS256)」に帯域が追加され、帯域再編が終わった2021年6月1日より HD 放送を開始しています。
基本的にはBSスカパーの範囲内で完結する帯域再編だったため、設定変更を行わないままにしてしまっている方も多いのではないでしょうか。
そして3回目が、2022年3月9日に行われた、新局3チャンネル(BS松竹東急・BSJapanext・BSよしもと)の送出開始です。
2回目の時点で新局3チャンネル分を放送する電波帯域は確保されています。この電波帯域を使い、新局3チャンネルの送出が開始されたのが今回の BS 帯域再編です。
実際に「開局」するまでは、試験電波と称して一日中カラーバーとピー音が放送されています。これは一種のフィラー番組のようなもので、EPG 上の扱いは一般的な番組と変わりません。
BonDriver の設定ファイルを BS 新局に対応させる
前述したとおり、TS抜き環境で BS の新局3チャンネルを受信するには、まず BonDriver の設定ファイルの記述を、BS 新局が受信できるように変更しなければなりません。
BonDriver は TVTest や EDCB をはじめ、いろんなソフトにコピーして配置していると思いますが、それらすべての BonDriver の設定ファイルを変更する必要があります。
BS 新局に対応させた BonDriver の設定ファイルをコピーして、他のソフトに配置している BonDriver の設定ファイルに上書きしてしまうのが、手間が減って楽だと思います。上級者であれば、シンボリックリンクを使って実体の設定ファイルを1つにしてしまうのも手でしょう。
BonDriver の設定ファイルのフォーマットは、お使いの BonDriver の種類によって異なります。
この記事では、数ある BonDriver のうち、よく使われている BonDriver_BDA (radi-sh 版 BonDriver)・px4_drv for WinUSB 付属の BonDriver_PX4/PX-MLT・BonDriver_PT3-ST での設定方法をそれぞれ説明します。
1回目・2回目の BS 帯域再編で BonDriver の設定変更をしていない(し忘れている)方は、この記事の手順通りに設定を変更すれば、1回目・2回目・3回目(今回)の BS 帯域再編で必要になる設定変更を、一気に行うことができます。
PLEX・e-better のチューナーで Jacky 版 BonDriver [7]事実上公式の BonDriver で、製造元である Digibest の中の人が開発したもの。e-better の場合は公式で配布されている。 をお使いの場合は、この機会に BonDriver_BDA か、非公式ドライバの px4_drv for WinUSB に乗り換えましょう。
RegisterFilters とかそういうのがインストールされていたり、BonDriver と一緒に .scard という謎の拡張子のファイルがあったりするなら、間違いなく Jacky 版 BonDriver をお使いです。
Jacky 版 BonDriver は BonDriver_BDA や px4_drv for WinUSB (BonDriver_PX4/PX-MLT) に比べてもともと出来が悪く、さらに BS の物理チャンネルの設定がバイナリにハードコーディングされてしまっています(Jacky 版 BonDriver はソースコードが公開されていません)。
最近のアップデートで ini から物理チャンネルの設定を変えられるようになったという話も聞きますが、そこまでして Jacky 版 BonDriver を使う理由はどこにもないと思います。すべての機種でそのアップデートが配信されているとも限らないでしょうし。
Jacky 版 BonDriver で対応されているチューナーは、すべて BonDriver_BDA にも対応しています。さらに、DTV02(A)-1T1S-U と DTV02-5T-P を除くチューナーは、px4_drv for WinUSB にも対応しています。
BonDriver_BDA
BonDriver と同じファイル名の ini ファイルがあり、さらに ini ファイルの中に FriendlyName0
のような設定値があるなら、おそらく BonDriver_BDA をお使いです。
TVTest をはじめとした各ソフトに配置されている BonDriver_(機種名)_S.ini
をお好きなテキストエディタで開きます。たとえば、PX-W3PE4 なら BonDriver_PX_W3PE4_S.ini
になります。
BonDriver_BDA には PX-Q3PE5・PX-MLT8PE・DTV02A-4TS-P の設定ファイルの例が用意されていません(BonDriver_BDA は 2019 年以降活発な更新が行われていません)。
そこで、私のフォークの方で、PX-Q3PE5・PX-MLT8PE・DTV02A-4TS-P に対応した 設定ファイルの例 を公開しています。もちろん BS の新チャンネルにも対応済みです。
公開している設定ファイルには 5ch などで動作報告があった設定内容を反映していますが、もし動作しない際はコメントにて報告していただけると助かります。
3波チューナー以外の機種
3波チューナー以外の機種とは、PX-MLT5PE・PX-MLT8PE・DTV02A-4TS-P・DTV02(A)-1T1S-U・PX-S3U・PX-S3U2 以外の、たとえば PX-W3PE4 などの地上波と BS/CS のチューナーがそれぞれ別れている機種のことです。
PLEX から発売された、ASICEN 製 (PX-W3PE (2010) ~ PX-W3U3 V2.0 (2015))・Digibest 製 (PX-W3U4 (2017) ~ PX-Q3PE5 (2022)) のチューナーの両方で共通です。
設定ファイル内の TuningSpaceName="BS"
の行から、空行を空けずに続いている CH0(数値)=
で始まる一連の文字列を、以下のテキストにすべて置き換えてください。
CH000=1,11727.480,R,0,BS01/TS0,0x0,0x4010
CH001=1,11727.480,R,0,BS01/TS1,0x0,0x4011
CH002=1,11727.480,R,0,BS01/TS2,0x0,0x4012
CH003=1,11765.840,R,0,BS03/TS0,0x0,0x4030
CH004=1,11765.840,R,0,BS03/TS1,0x0,0x4031
CH005=1,11804.200,R,0,BS05/TS0,0x0,0x4450
CH006=1,11804.200,R,0,BS05/TS1,0x0,0x4451
CH007=1,11880.920,R,0,BS09/TS0,0x0,0x4090
CH008=1,11880.920,R,0,BS09/TS1,0x0,0x4091
CH009=1,11880.920,R,0,BS09/TS2,0x0,0x4092
CH010=1,11919.280,R,0,BS11/TS0,0x0,0x46b1
CH011=1,11919.280,R,0,BS11/TS1,0x0,0x46b2
CH012=1,11919.280,R,0,BS11/TS2,0x0,0x46b3
CH013=1,11957.640,R,0,BS13/TS0,0x0,0x40d0
CH014=1,11957.640,R,0,BS13/TS1,0x0,0x40d1
CH015=1,11957.640,R,0,BS13/TS2,0x0,0x46d2
CH016=1,11996.000,R,0,BS15/TS0,0x0,0x40f1
CH017=1,11996.000,R,0,BS15/TS1,0x0,0x40f2
CH018=1,12072.720,R,0,BS19/TS0,0x0,0x4730
CH019=1,12072.720,R,0,BS19/TS1,0x0,0x4731
CH020=1,12072.720,R,0,BS19/TS2,0x0,0x4732
CH021=1,12072.720,R,0,BS19/TS3,0x0,0x4733
CH022=1,12111.080,R,0,BS21/TS0,0x0,0x4750
CH023=1,12111.080,R,0,BS21/TS1,0x0,0x4751
CH024=1,12111.080,R,0,BS21/TS2,0x0,0x4752
CH025=1,12149.440,R,0,BS23/TS0,0x0,0x4770
CH026=1,12149.440,R,0,BS23/TS1,0x0,0x4971
CH027=1,12149.440,R,0,BS23/TS2,0x0,0x4972
CH028=1,12149.440,R,0,BS23/TS3,0x0,0x4973
置き換えたあと、設定ファイルの当該箇所が以下のようになっていれば OK です。
(以上省略)
[TuningSpace00]
TuningSpaceName="BS"
CH000=1,11727.480,R,0,BS01/TS0,0x0,0x4010
CH001=1,11727.480,R,0,BS01/TS1,0x0,0x4011
CH002=1,11727.480,R,0,BS01/TS2,0x0,0x4012
CH003=1,11765.840,R,0,BS03/TS0,0x0,0x4030
CH004=1,11765.840,R,0,BS03/TS1,0x0,0x4031
CH005=1,11804.200,R,0,BS05/TS0,0x0,0x4450
CH006=1,11804.200,R,0,BS05/TS1,0x0,0x4451
CH007=1,11880.920,R,0,BS09/TS0,0x0,0x4090
CH008=1,11880.920,R,0,BS09/TS1,0x0,0x4091
CH009=1,11880.920,R,0,BS09/TS2,0x0,0x4092
CH010=1,11919.280,R,0,BS11/TS0,0x0,0x46b1
CH011=1,11919.280,R,0,BS11/TS1,0x0,0x46b2
CH012=1,11919.280,R,0,BS11/TS2,0x0,0x46b3
CH013=1,11957.640,R,0,BS13/TS0,0x0,0x40d0
CH014=1,11957.640,R,0,BS13/TS1,0x0,0x40d1
CH015=1,11957.640,R,0,BS13/TS2,0x0,0x46d2
CH016=1,11996.000,R,0,BS15/TS0,0x0,0x40f1
CH017=1,11996.000,R,0,BS15/TS1,0x0,0x40f2
CH018=1,12072.720,R,0,BS19/TS0,0x0,0x4730
CH019=1,12072.720,R,0,BS19/TS1,0x0,0x4731
CH020=1,12072.720,R,0,BS19/TS2,0x0,0x4732
CH021=1,12072.720,R,0,BS19/TS3,0x0,0x4733
CH022=1,12111.080,R,0,BS21/TS0,0x0,0x4750
CH023=1,12111.080,R,0,BS21/TS1,0x0,0x4751
CH024=1,12111.080,R,0,BS21/TS2,0x0,0x4752
CH025=1,12149.440,R,0,BS23/TS0,0x0,0x4770
CH026=1,12149.440,R,0,BS23/TS1,0x0,0x4971
CH027=1,12149.440,R,0,BS23/TS2,0x0,0x4972
CH028=1,12149.440,R,0,BS23/TS3,0x0,0x4973
[TuningSpace01]
TuningSpaceName="CS110"
(以下省略)
設定ファイルの例は GitHub (BonDriver_PX_x3U4_S.ini / BonDriver_PlexPX_S.ini) にあります。そちらも参考にしてみてください。
3波チューナーの機種
3波チューナーの機種とは、地上波と BS/CS を1つのチューナーで受信できる、PX-MLT5PE・PX-MLT8PE・DTV02A-4TS-P・DTV02(A)-1T1S-U・PX-S3U・PX-S3U2 の機種のことです。マルチチューナーとも呼ばれます。
DD Max M4 も3波チューナーに入りますが、DD Max M4 は BS の周波数や TSID を自動で設定することができるため、BonDriver 側への設定変更は不要です。そのままチャンネルスキャンをやり直す(後述)だけで受信できるようになります。
設定ファイル内の TuningSpaceName="BS"
の行から、空行を空けずに続いている CH0(数値)=
で始まる一連の文字列を、以下のテキストにすべて置き換えてください。
CH000=1,11727.480,R,1,BS01/TS0,0x0,0x4010
CH001=1,11727.480,R,1,BS01/TS1,0x0,0x4011
CH002=1,11727.480,R,1,BS01/TS2,0x0,0x4012
CH003=1,11765.840,R,1,BS03/TS0,0x0,0x4030
CH004=1,11765.840,R,1,BS03/TS1,0x0,0x4031
CH005=1,11804.200,R,1,BS05/TS0,0x0,0x4450
CH006=1,11804.200,R,1,BS05/TS1,0x0,0x4451
CH007=1,11880.920,R,1,BS09/TS0,0x0,0x4090
CH008=1,11880.920,R,1,BS09/TS1,0x0,0x4091
CH009=1,11880.920,R,1,BS09/TS2,0x0,0x4092
CH010=1,11919.280,R,1,BS11/TS0,0x0,0x46b1
CH011=1,11919.280,R,1,BS11/TS1,0x0,0x46b2
CH012=1,11919.280,R,1,BS11/TS2,0x0,0x46b3
CH013=1,11957.640,R,1,BS13/TS0,0x0,0x40d0
CH014=1,11957.640,R,1,BS13/TS1,0x0,0x40d1
CH015=1,11957.640,R,1,BS13/TS2,0x0,0x46d2
CH016=1,11996.000,R,1,BS15/TS0,0x0,0x40f1
CH017=1,11996.000,R,1,BS15/TS1,0x0,0x40f2
CH018=1,12072.720,R,1,BS19/TS0,0x0,0x4730
CH019=1,12072.720,R,1,BS19/TS1,0x0,0x4731
CH020=1,12072.720,R,1,BS19/TS2,0x0,0x4732
CH021=1,12072.720,R,1,BS19/TS3,0x0,0x4733
CH022=1,12111.080,R,1,BS21/TS0,0x0,0x4750
CH023=1,12111.080,R,1,BS21/TS1,0x0,0x4751
CH024=1,12111.080,R,1,BS21/TS2,0x0,0x4752
CH025=1,12149.440,R,1,BS23/TS0,0x0,0x4770
CH026=1,12149.440,R,1,BS23/TS1,0x0,0x4971
CH027=1,12149.440,R,1,BS23/TS2,0x0,0x4972
CH028=1,12149.440,R,1,BS23/TS3,0x0,0x4973
置き換えたあと、設定ファイルの当該箇所が以下のようになっていれば OK です。
(以上省略)
[TuningSpace02]
TuningSpaceName="BS"
CH000=1,11727.480,R,1,BS01/TS0,0x0,0x4010
CH001=1,11727.480,R,1,BS01/TS1,0x0,0x4011
CH002=1,11727.480,R,1,BS01/TS2,0x0,0x4012
CH003=1,11765.840,R,1,BS03/TS0,0x0,0x4030
CH004=1,11765.840,R,1,BS03/TS1,0x0,0x4031
CH005=1,11804.200,R,1,BS05/TS0,0x0,0x4450
CH006=1,11804.200,R,1,BS05/TS1,0x0,0x4451
CH007=1,11880.920,R,1,BS09/TS0,0x0,0x4090
CH008=1,11880.920,R,1,BS09/TS1,0x0,0x4091
CH009=1,11880.920,R,1,BS09/TS2,0x0,0x4092
CH010=1,11919.280,R,1,BS11/TS0,0x0,0x46b1
CH011=1,11919.280,R,1,BS11/TS1,0x0,0x46b2
CH012=1,11919.280,R,1,BS11/TS2,0x0,0x46b3
CH013=1,11957.640,R,1,BS13/TS0,0x0,0x40d0
CH014=1,11957.640,R,1,BS13/TS1,0x0,0x40d1
CH015=1,11957.640,R,1,BS13/TS2,0x0,0x46d2
CH016=1,11996.000,R,1,BS15/TS0,0x0,0x40f1
CH017=1,11996.000,R,1,BS15/TS1,0x0,0x40f2
CH018=1,12072.720,R,1,BS19/TS0,0x0,0x4730
CH019=1,12072.720,R,1,BS19/TS1,0x0,0x4731
CH020=1,12072.720,R,1,BS19/TS2,0x0,0x4732
CH021=1,12072.720,R,1,BS19/TS3,0x0,0x4733
CH022=1,12111.080,R,1,BS21/TS0,0x0,0x4750
CH023=1,12111.080,R,1,BS21/TS1,0x0,0x4751
CH024=1,12111.080,R,1,BS21/TS2,0x0,0x4752
CH025=1,12149.440,R,1,BS23/TS0,0x0,0x4770
CH026=1,12149.440,R,1,BS23/TS1,0x0,0x4971
CH027=1,12149.440,R,1,BS23/TS2,0x0,0x4972
CH028=1,12149.440,R,1,BS23/TS3,0x0,0x4973
[TuningSpace03]
TuningSpaceName="CS110"
(以下省略)
設定ファイルの例は GitHub (BonDriver_PX_MLT5PE.ini・BonDriver_PX_MLT8PE.ini・BonDriver_4TS.ini・BonDriver_1T1S.ini) にあります。そちらも参考にしてみてください。
BonDriver_PX4/PX-MLT
TVTest をはじめとした各ソフトに配置されている BonDriver_PX4-S.ChSet.txt
をお好きなテキストエディタで開きます。
次に、BonDriver_PX4-S.ChSet.txt
の設定内容を、以下の内容ですべて上書きしてください。
文字コードは Shift-JIS 、改行コードは CR+LF です。UTF-8 で保存するとチャンネル情報がうまく読み込めなくなる可能性があります。
BonDriver_BDA では、チャンネル定義以外の設定も同じ設定ファイルに記述されています。これは、すべての記述を上書きしてしまうと、いままで各自でカスタムした設定も消えてしまう事を意味します。
一方、BonDriver_PX4/PX-MLT の BonDriver_PX4-S.ChSet.txt
には、全国共通の BS/CS のチャンネル定義 ”だけ” が記述されています。このことを利用して、より設定作業が簡単になるように、すべての記述を上書きするような説明にしています。
値ごとの区切りはスペースではなく、タブ文字と呼ばれる Tab キーを押すと入力される特殊な空白文字になっています。スペースにすると BonDriver が正しく読み込めないため注意してください。
;
; BonDriver_PX4 チャンネル定義ファイル (ISDB-S) (日本における衛星波デジタル放送用)
; (BonDriver_PT3-STのChSet.txtと互換性あり)
;
; チャンネル空間定義 ($チャンネル空間名<TAB>チャンネル空間ID)
$BS 0
$CS110 1
;
; チャンネル定義 (チャンネル名<TAB>チャンネル空間ID<TAB>チャンネルID<TAB>PTX内部チャンネルID<TAB>TSID(ISDB-S用))
; [BS]
BS01/TS0 0 0 0 16400
BS01/TS1 0 1 0 16401
BS01/TS2 0 2 0 16402
BS03/TS0 0 3 1 16432
BS03/TS1 0 4 1 16433
BS05/TS0 0 5 2 17488
BS05/TS1 0 6 2 17489
BS09/TS0 0 7 4 16528
BS09/TS1 0 8 4 16529
BS09/TS2 0 9 4 16530
BS11/TS1 0 10 5 18097
BS11/TS2 0 11 5 18098
BS11/TS3 0 12 5 18099
BS13/TS0 0 13 6 16592
BS13/TS1 0 14 6 16593
BS13/TS2 0 15 6 18130
BS15/TS0 0 16 7 16625
BS15/TS1 0 17 7 16626
BS19/TS0 0 18 9 18224
BS19/TS1 0 19 9 18225
BS19/TS2 0 20 9 18226
BS19/TS3 0 21 9 18227
BS21/TS0 0 22 10 18256
BS21/TS1 0 23 10 18257
BS21/TS2 0 24 10 18258
BS23/TS0 0 25 11 18288
BS23/TS1 0 26 11 18801
BS23/TS2 0 27 11 18802
BS23/TS3 0 28 11 18803
; [CS]
ND02 1 0 12 24608
ND04 1 1 13 28736
ND06 1 2 14 28768
ND08 1 3 15 24704
ND10 1 4 16 24736
ND12 1 5 17 28864
ND14 1 6 18 28896
ND16 1 7 19 28928
ND18 1 8 20 28960
ND20 1 9 21 28992
ND22 1 10 22 29024
ND24 1 11 23 29056
または、新しい BonDriver_PX4-S.ChSet.txt
をダウンロード(右クリック→名前を付けて保存)して、既存の BonDriver_PX4-S.ChSet.txt
に上書きしても OK です。
2021年9月以降、px4_drv は更新が途絶えています。px4_drv に BS 新局対応のための Pull Request を送信したのですが、残念ながら全く音沙汰がありません(nns779 氏の消息が心配…)。
そこで、私のフォーク (GitHub) の方で BS 新局への対応を行いました。
他にもエラー発生時の MessageBox を表示しない設定を追加したり、PX-Q3PE5 の inf ファイルを追加したり、自己署名証明書をインストールするだけでドライバが信頼されるようにしたりなどの変更を行っています(ビルド済みのアーカイブは こちら で公開しています)。
BonDriver_PT3-ST
TVTest をはじめとした各ソフトに配置されている BonDriver_PT3-S.ChSet.txt
をお好きなテキストエディタで開きます。
次に、BonDriver_PT3-S.ChSet.txt
の設定内容を、以下の内容ですべて上書きしてください。
文字コードは Shift-JIS 、改行コードは CR+LF です。UTF-8 で保存するとチャンネル情報がうまく読み込めなくなる可能性があります。
値ごとの区切りはスペースではなく、タブ文字と呼ばれる Tab キーを押すと入力される特殊な空白文字になっています。スペースにすると BonDriver が正しく読み込めないため注意してください。
;BS/CS用
;チューナー空間(タブ区切り:$名称、BonDriverとしてのチューナ空間)
$BS 0
$CS110 1
;チャンネル(タブ区切り:名称、BonDriverとしてのチューナ空間、BonDriverとしてのチャンネル、PTxとしてのチャンネル、TSID(10進数で衛星波以外は0))
BS01/TS0 BS朝日 0 0 0 16400
BS01/TS1 BS-TBS 0 1 0 16401
BS01/TS2 BSテレ東 0 2 0 16402
BS03/TS0 WOWOWプライム 0 3 1 16432
BS03/TS1 NHKBSプレミアム 0 4 1 16433
BS05/TS0 WOWOWライブ 0 5 2 17488
BS05/TS1 WOWOWシネマ 0 6 2 17489
BS09/TS0 BS11イレブン 0 7 4 16528
BS09/TS1 スターチャンネル1 0 8 4 16529
BS09/TS2 BS12トゥエルビ 0 9 4 16530
BS11/TS0 BSスカパー! 0 10 5 18097
BS11/TS1 放送大学 0 11 5 18098
BS11/TS2 BS釣りビジョン 0 12 5 18099
BS13/TS0 BS日テレ 0 13 6 16592
BS13/TS1 BSフジ 0 14 6 16593
BS13/TS2 BSアニマックス 0 15 6 18130
BS15/TS0 NHKBS1 0 16 7 16625
BS15/TS1 スターチャンネル2/3 0 17 7 16626
BS19/TS0 J SPORTS 4 0 18 9 18224
BS19/TS1 J SPORTS 1 0 19 9 18225
BS19/TS2 J SPORTS 2 0 20 9 18226
BS19/TS3 J SPORTS 3 0 21 9 18227
BS21/TS0 WOWOWプラス 0 22 10 18256
BS21/TS1 日本映画専門ch 0 23 10 18257
BS21/TS2 グリーンチャンネル 0 24 10 18258
BS23/TS0 ディズニーch 0 25 11 18288
BS23/TS1 BSよしもと 0 26 11 18801
BS23/TS2 BSJapanext 0 27 11 18802
BS23/TS3 BS松竹東急 0 28 11 18803
ND02 1 0 12 24608
ND04 1 1 13 28736
ND06 1 2 14 28768
ND08 1 3 15 24704
ND10 1 4 16 24736
ND12 1 5 17 28864
ND14 1 6 18 28896
ND16 1 7 19 28928
ND18 1 8 20 28960
ND20 1 9 21 28992
ND22 1 10 22 29024
ND24 1 11 23 29056
または、新しい BonDriver_PT3-S.ChSet.txt
をダウンロード(右クリック→名前を付けて保存)して、既存の BonDriver_PT3-S.ChSet.txt
に上書きしても OK です。
チャンネルスキャンをやり直す
BonDriver の設定を変更したことで、BS 新チャンネルを受信できる状態になりました!
ですが、実際に BS 新チャンネルを受信するには、TVTest や EDCB のチャンネルスキャンをやり直す必要があります。まだ TVTest・EDCB のチャンネル設定ファイルに BS 新チャンネルの定義がされておらず、BS 新チャンネルが追加されたことをソフトが認識できないためです。
チャンネル設定ファイルは、チャンネルスキャンを実行すると最新の状態に更新されます。
チャンネル設定ファイルを手動で編集することもできますが、あなたがチャンネル設定ファイル (TVTest は .ch2 、EDCB は ChSet4.txt/ChSet5.txt) のフォーマットを理解していないのであれば、やめておいたほうが無難です。
TVTest
TVTest は、チャンネルスキャンした結果をチャンネル設定ファイル (.ch2) に保存し、チャンネルリストの構築をチャンネル設定ファイルに保存されているチャンネル情報をもとに行います。
TVTest を起動するたびに毎回受信できるチャンネルを探していては非効率的です。そこで、TVTest は受信できるチャンネルの情報をチャンネル設定ファイルにあらかじめ保存しておき、次回起動時にすぐにチャンネルを選局できるようにしています。
そのため、BonDriver 側で新しいチャンネルが受信できるようになっても、チャンネル設定ファイルが更新されないことには、(新しいチャンネルの存在を TVTest が知らないため)チャンネルリストに表示されないままです。
チャンネルスキャンの方法は、こちらの記事にて詳しく説明しています。
記事中にもありますが、チャンネルスキャンが終わったあと、設定ウインドウを [OK] で閉じないとチャンネルスキャンした結果が保存されないため、注意してください。
また、チャンネルスキャンは日中~22時までに実行することをおすすめします。
放送を休止していたり停波しているチャンネルは、チャンネルスキャンで検出できないことがあります。
深夜になると、放送大学などの一部のチャンネルが放送を休止してしまいます。BS のすべてのチャンネルが放送されている時間帯にチャンネルスキャンを実行すると、漏れなくチャンネルスキャンを完了できます。
BS のチャンネルスキャンが終わったあと、チャンネルリストに「BS松竹東急」「BSJapanext」「BSよしもと」が表示され、3チャンネルすべてでカラーバーが流れる状態になっていれば完了です!
同じ要領で、他の BS が映る BonDriver にもチャンネルスキャンを行いましょう。
あとは3チャンネルそれぞれの開局を待つだけです。開局時に特別な設定は必要ありません。
そもそも、技術的には 03/09 の時点ですでに開局しています。あとはカラーバーが流れているか、ちゃんとした番組が流れているかの違いでしかありません。
BS 新チャンネルの局ロゴが表示されない場合は、チャンネルを NHK BS1 に合わせてしばらく放置しておくと取得できます(NHK BS1 と同じ TS で送出されているエンジニアリングサービス (BS929) から BS 全局の局ロゴが一括で送出されているため)。
取得できたかどうかは TVTest の「局ロゴの一覧」プラグインを使うと確認できます。
EDCB
EDCB は、チャンネルスキャンした結果を Setting フォルダ以下のチャンネル設定ファイル (BonDriver_*.ChSet4.txt/ChSet5.txt) に保存し、チャンネルリストの構築をチャンネル設定ファイルに保存されているチャンネル情報をもとに行います。
TVTest と同様の仕組みですが、チャンネル設定ファイルのフォーマットが TVTest と異なります(一応 ch2chset.vbs という TVTest の .ch2 から変換するスクリプトはありますが、EDCB 側でスキャンし直したほうがトラブルも少なく安心です)。
BonDriver_*.ChSet4.txt は BonDriver ごとに生成されるチャンネル設定ファイルで、その BonDriver で受信できるチャンネルのみが保存されます。一方、ChSet5.txt には EDCB が BonDriver を介して受信できるすべてのチャンネルが保存されています。
EDCB は予約録画ソフトウェアのため、事前に EDCB 上で (BonDriver を介して) 受信可能なすべてのチャンネルを把握しておく必要があります。
ChSet5.txt で EDCB 上で受信できるチャンネルをすべて把握したあと、BonDriver_*.ChSet4.txt でどのチャンネルがどのチューナーでなら受信できるのかを取得して、そのデータに基づいてチューナーを録画予約に割り当てるような仕組みになっているようです。
チャンネルスキャン
EpgDataCap_Bon.exe を実行し、BS が映る BonDriver に切り替えます。3波チューナー(マルチチューナー)以外では、BonDriver 名の末尾に S
(Satellite) が付く BonDriver が BS/CS 向けの BonDriver です。
そのあと、[チャンネルスキャン] ボタンを押して、チャンネルスキャンを開始します。
チャンネルスキャンには数分ほどかかります。気長に待ちましょう。
チャンネルスキャンが終わると、左側に「終了しました」と表示されます。
サービスのセレクトボックスの中に、BS松竹東急・BSJapanext・BSよしもと の3チャンネルが表示されていれば、チャンネルスキャンは完了です!
実際に選局してみて、右側に「試験電波送出中」のような番組情報が表示されればちゃんと受信できています。
TVTest と同様に、チャンネルスキャンは BS が映るチューナーの数だけ繰り返す必要があります(さもなければ、一部のチューナーだけ「BS が映るはずなのに新局は映らない」といった事になりかねません)。
BS が映るチューナーすべてでチャンネルスキャンをやり直したら完了です。
EpgTimer Service の再起動
チャンネルスキャンの結果を EDCB のコアである EpgTimer Service (EpgTimerSrv) に反映するには、EpgTimer Service を一度再起動する必要があります。
再起動しなくても反映されるかもしれませんが、再起動しておいたほうがいろいろ無難だと思います。
EpgTimerSrv(EpgTimer ではない)をタスクトレイ上で実行している場合は、単純に一旦終了させて、もう一度 EpgTimerSrv.exe を起動するだけです。
EpgTimerSrv を Windows サービスとして実行している場合は、サービスを再起動させる必要があります。
Windows の検索窓に「サービス」と入れて、サービスの管理画面を開きます。
サービスのリストの中に「EpgTimer Service」があるはずなので、項目を右クリック→ [再起動] をクリックします。「サービスを開始しています…」のダイヤログが消えたら、サービスの再起動は完了です。
EpgTimer Service (EpgTimerSrv) を再起動したあとは EpgTimer も再起動しておかないと、EpgTimer の挙動が変になることがあります。
タスクトレイの EpgTimer を終了させて、もう一度起動させておきましょう。
EpgTimer の BS 番組表に BS松竹東急・BSJapanext・BSよしもと の3チャンネルが表示されていれば、EDCB の BS 新局への対応作業は完了です!
ここまで来たら、新局3チャンネルの番組を録画予約できるようになります! 実際にこの画像では、一番先に開局するBSよしもとの開局特番を予約しています。
EDCB の番組表でカスタム番組表(よく見るチャンネルだけをまとめて好きな番組表を作れる機能)を使っている方は、お好みでカスタム番組表に BS 新局を追加しておくと良いでしょう。自動では追加されません。
私は 地デジ・BS・CS の3つとも、サブチャンネルを表示しないようにしたカスタム番組表に設定しています。サブチャンネルは番組表上で幅を取る上にほとんど放送されない(メインチャンネルと同じ番組を流している)ので、表示していてもほとんど意味がないためです。
EDCB Material WebUI の並び替えの初期化
EDCB への予約操作や録画番組の視聴を Web インターフェイスから行える EDCB Material WebUI は、EDCB と一緒に多くの方が導入されているように思います。
そんな EDCB Material WebUI (EMWUI) ですが、EDCB 本体で新チャンネルが認識されていても、EMWUI の番組表には表示されないケースがあるみたいです。
この問題は、EMWUI のチャンネルの並び替えの設定が古いまま残ってしまっていて、新しいチャンネルが定義されていないことによるものです(並び替えの設定は HttpPublic.ini に保存されています)。
EMWUI の設定から、並び替えを初期化すると解消します。
設定 → [並び替え] → [初期化] から、並び替えを初期化してください。もう一度番組表を開くと、EMWUI でも新局3チャンネルが表示されるようになっているはずです。
TVRemotePlus (TSTask)
TVRemotePlus は、放送波の受信に TSTask を利用しています(TSTask は TVRemotePlus に同梱されています)。TSTask は TVTest から放送波を受信する部分だけを切り出して、外部ソフトからの利用に特化させたソフトです。もともと TVRock 向けに作られました。
TSTask では TVTest と共通のチャンネル設定ファイル (.ch2) が使えますが、TSTask 本体にチャンネルスキャン機能はありません。そのため、TSTask 用に配置されている .ch2 ファイルを、TVTest でのチャンネルスキャンで生成された新しい .ch2 ファイルで上書きすることになります。
TVRemotePlus は番組情報の取得に EMWUI の API を使っています。まず、EMWUI の番組表で新局3チャンネルが表示されるようにしておいてください。
次に、TVTest の BonDriver 配置フォルダから BS/CS 用の .ch2 ファイルを選択し、(TVRemotePlusをインストールしたフォルダ)/bin/TSTask/BonDriver/
以下に上書きコピーしてください。
ここまで来たら、あとは TVRemotePlus の画面をリロードするだけで、チャンネルリストに BS松竹東急・BSJapanext・BSよしもと の3チャンネルが表示されるはずです! TVRemotePlus-Launcher (Apache) の再起動は必要ありません。
Mirakurun (Windows)
Mirakurun はチューナーサーバーのため、扱いがちょっと特殊です。
より具体的には、物理チャンネル(TSストリーム)ごとのチャンネルスキャン機能や設定はありますが、同じ TS ストリーム内のサービスの情報は、チャンネル名や局ロゴなどと一緒に、EPG 更新時に自動で取得するようになっています。
Mirakurun (Windows) では、1つの TS ストリームごとに、対応する BonDriver のチャンネルの通し番号(BonDriver でチャンネルを選局する際に使われる連番)を定義します。
同じ TS ストリーム内に同居しているサービス(例: スターチャンネル2 / スターチャンネル3)の区別は Mirakurun 側が自動で行ってくれるため、サービスごとにチャンネルを定義する必要はありません。
この仕様により、Mirakurun のチャンネル設定ファイル (channels.yml) の設定データは、どちらかというと BonDriver の物理チャンネルの定義と近くなっています。
Mirakurun の仕様上、Windows 環境の Mirakurun では BS のチャンネルスキャンが正しく動作しません[8]Mirakurun の BS/CS のチャンネルスキャン機能が BonRecTest に対応できていないらしい…?。
どっちみちチャンネルの定義データは全国共通なので、チャンネルスキャンするよりも設定ファイルを直で編集したほうが手っ取り早いです。
Mirakurun のチャンネル設定ファイル (channels.yml) を開きます。
次に、BS23/TS0 と ND02 の記述の間に、以下の内容を追加してください。マルチチューナーでは space
の値を 2 に変更する必要がありそうです。
- name: BS23/TS1
type: BS
space: 0
channel: '26'
- name: BS23/TS2
type: BS
space: 0
channel: '27'
- name: BS23/TS3
type: BS
space: 0
channel: '28'
終わったら、一度 Mirakurun を再起動して、EPG が取得し終わるまでしばらく待ちます。
Mirakurun のホーム画面のチャンネルリストに BS松竹東急・BSJapanext・BSよしもと の3チャンネルが表示されていれば完了です!
EPGStation や KonomiTV などの Mirakurun をバックエンドとして利用しているソフトでも、この状態でサーバーを再起動すれば反映されるはずです(そのまま放置してもいずれ反映されるとは思いますが、すぐには反映されないと思います)。
おわりに
いざ実際にやるとなると作業量が多くてなかなか大変でした…。
記事の内容には万全を尽くしているつもりですが、もし不備や間違いがあれば、コメントまでご報告いただけると大変助かります。
この記事が少しでもみなさんのお役に立てたようでしたら幸いです。
References
↑1 | 国ごとに使える電波帯域の範囲が決まっている関係で、BS 放送に利用できる電波帯域には限りがある |
---|---|
↑2 | ほかにもいくつかの有料チャンネルから電波使用料削減のための帯域の返上があり、それによる余剰分も利用されている |
↑3 | 電波帯域を削減すること |
↑4 | チャンネルを送出する電波帯域の物理チャンネルを移動すること |
↑5 | 電波帯域の単位で、1スロットは 1Mbps の伝送量を持つ。BS の物理チャンネル1つにつき、48 スロットが入る。 |
↑6 | もっとも、ISDB-S3 に対応したチューナー(既に PT4K/TBS6812 がある)が出たところで、MMT-TLV と ACAS の壁に直面することになるんですが… |
↑7 | 事実上公式の BonDriver で、製造元である Digibest の中の人が開発したもの。e-better の場合は公式で配布されている。 |
↑8 | Mirakurun の BS/CS のチャンネルスキャン機能が BonRecTest に対応できていないらしい…? |
コメント
BS-11ch, BS-15chにつきまして、もちろんこの設定ファイルでも動作しますが、正確には
BS11/TS0はFOXスポーツエンタ(18096=0x46B0)の跡地であり
BSスカパー!(18097=0x46B1)はBS11/TS1、放送大学(18098=0x46B2)はBS11/TS2、BS釣りビジョン(18099=0x46B3)はBS11/TS3
同様にBS15/TS0は https://www.soumu.go.jp/main_content/000730686.pdf のBS放送(右旋)チャンネル配列図でも隙間で表されている箇所で
NHKBS1(16625=0x40F1)はBS15/TS1、スターチャンネル2/3(16626=0x40F2)はBS15/TS2
となり、このとき
TSID(16進数表記で4桁)の下1桁は「BS○○/TS△」の△と常に一致していて
2~3桁目は○○を16進数に変換したものと(0x20を法として)合同であり
4桁目はBSだと4、ND(02,08,10)だとCS1で6、ND(02,08,10以外)だとCS2で7、つまりネットワークID
という法則が成り立っているように思いますが、如何でしょうか。
今回のBS新3局についても、そこから
BS23/TS1 0x4n71
BS23/TS2 0x4n72
BS23/TS3 0x4n73
(nは奇数)
になると予想しており、結果はn=9でこれを満たすものでした。
情報ありがとうございます。TSID に規則性があるとは思いもしなかったので、衝撃的でした。
ただ、直すべきなのかはちょっと迷います。おそらく問題ないとは思いますが、各ソフトで TS0 がなくて TS1 以降があるという状況の時に、正しく読み込めるかどうかの確証が持てません。
実際、(どこで見たのかは忘れてしまいましたが)それ関連で問題になっていた事例があった気がします。
TSID (16進数) の上2桁目ですが、事業者のおおよその開局時期か、何らかのチャンネルのグループを表しているのではないかと思います。
TSID (16進数) の上2桁目が 0 のチャンネルは BS朝日・BS-TBS・BSテレ東・WOWOWプライム・BS11・スターチャンネル1・BS12トゥエルビ・BS日テレ・BSフジ・NHK BS1・スターチャンネル2/3 と、おおよそ以前から放送していたチャンネルで占められています。
一方、TSID (16進数) の上2桁目が 4 のチャンネルはWOWOWライブ・WOWOWシネマのみです。また、TSID (16進数) の上2桁目が 6 のチャンネルはBSスカパー・放送大学・BS釣りビジョン・アニマックスと、2011年10月から開局した局でまとまっています。
それ以外の(3月開局の BS 新局以外の)チャンネルは TSID (16進数) の上2桁目が 7 になっているほか、いずれも2012年3月に開局したチャンネルでまとまっています。そして、3月開局の BS 新局はすべて上2桁目が 9 です。
スターチャンネル2/3が2011年の開局にも関わらず TSID (16進数) の上2桁目が 0 なのが謎ですが、何かしらの規則性はありそうです。
返信ありがとうございます。
10年前の設定ファイルと比較してみました。
https://i.imgur.com/mWRS2YD.png
(ちなみに当方の環境では10年前からNHKBS1はBS15/TS1としていたようで、特に問題は生じておりませんが、もちろん問題の生じる環境が存在するならば、その環境では使うべきではないですね)
TSID(16進数)上2桁目の6と7は本質的に同じ(BS01~BS15は偶数、BS17~BS23は16進数繰り上がりの1が足されて奇数になっている)と解釈して
・2(紫)…(難視聴)
・4(赤)…WOWOWライブ・WOWOWシネマ(・旧スターチャンネル2/3)
・6(黄)…BSスカパー!・放送大学・BS釣りビジョン・アニマックス・J SPORTS・WOWOWプラス・日本映画専門ch・グリーンch・ディズニーch(・FOXスポーツエンタ・Dlife)
・8(緑)…今回の新3局
BS釣りビジョンは引越し前(BS23/TS0)は6(繰り上がって7)、引越し後(BS11/TS3)も6、
ディズニーchは引越し前(BS07/TS2)も1回目の引越し後(BS03/TS2)も6、2回目の引越し後(BS23/TS0)も6(繰り上がって7)、
一方、スターチャンネル2/3は引越し前(BS07/TS0)は4だったのが引越し後(BS15/TS2)は0になっています。
個人的には、緩やかに大きな番号になっていく傾向はあるものの、厳密な規則性は見出だせず
例えばBS11/TS0(FOXスポーツエンタ跡地)に新局が入ることがあれば、TSIDは「0x4nB0(nは偶数)」
…と予想しますが、n=8かAか、はたまた6(FOXスポーツエンタと同じ)や他の値になるのかはその時の担当者次第なのかも…と思っています。
ちなみにスカパー!プレミアム(NID=10)では
TSID(16進数)の下2桁は「JCSAT○○-TP△△」の△△(10進数のまま)と一致していて
上2桁はJCSAT3Aだと30、JCSAT4Bだと40
JCSAT3A-TP14 12308=0x3014
~
JCSAT4B-TP32 16434=0x4032
スターデジオ/旧PerfecTV!サービス(NID=1)では
TSID(16進数表記で4桁)の下2桁は「JCSAT3A-TP△△」の△△(16進数に変換したもの)と一致していて
上2桁は00
JCSAT3A-TP21 21=0x0015 (スターデジオ)
JCSAT3A-TP23 23=0x0017 (旧PerfecTV!サービス、現在は試験電波のみ)
となっているようでした。
ありがとうございます。とても興味深いです。
上2桁目の7は16進数の繰り上がりによるものでしたか…盲点でした。10年前はスターチャンネル2/3も上2桁目が4だったのも興味深いです(なぜ0になったのか謎ですが、スターチャンネル1と同じ値の方が良いという判断なんでしょうか)。
チャンネルの追加グループ順に BSXX の XX (16進数) に 0x20 を足していってるように見えますが、仰る通り厳密な規則性があるわけではなさそうですね。基準はあるものの、実際にどうするかは担当者次第というか。
>> 例えばBS11/TS0(FOXスポーツエンタ跡地)に新局が入ることがあれば
少なくとも BS11 は現状8スロットしかないので SD 放送しかできませんね。さすがに新局なのに SD 放送はないでしょうし、もしやるならトラポンごとに微妙に余ってる帯域をうまい具合に組み替える必要がありそうです。
BS11/TS0は例として挙げましたが、実際に新局追加となると仰るとおりだと思います。
単純に配列図だけ眺めていると放送大学とアニマックス、NHKBSプレミアムと日本映画専門chを入れ替えられれば12+12スロット確保できそうですが、当面そんな計画は無さそうですね…!
ありがとうございました。
DD Max M4についてはBonDriver 側への設定変更は不要です
といただきました
実際にやってみましたがTVTest、EDCBはチャンネルスキャンのみにて
3局視聴可能となりました。
PS.
KonomiTVにて快適に見させてもらってます
報告ありがとうございます!やはり DD Max M4 だとチャンネルスキャンするだけで見れるんですね。
KonomiTV でもちゃんと見れているとの事でよかったです。
PX-W3U3_V2の場合はどのようにファイルの書き換えを行えば宜しいでしょうか
BonDriver_BDA をお使いであれば、「BonDriver_BDA」セクションの「3波チューナー以外の機種」の記述が参考になるかと思います。
BonDriver_BDA ではない古い BonDriver をお使いであれば、この機会に BonDriver_BDA に更新されることをおすすめします。確認したところ、Axfc に落ちてる PX-W3U3 V2.0 の BonDriver には BS チャンネルの定義を ini ファイルで変更できるようになっていましたが、書式が BonDriver_BDA などとは異なっていました。
Ubuntu 20.04.4 + Mirakurun環境ですがこちらの記事を参考にさせていただき3チャンネル受信できるようになりました。ありがとうございます。
私は Linux の録画環境は作っていないのですが、参考になったようで良かったです。
BS新チャンネル3局を見ることはあまりないと思いますが一応設定だけは済ませておこうと思い、色々ネットで検索した中でこちらの記事が一番参考になりました。
うちの環境はショップPCにWindows10Pro64bit, PT-3, TVTest-0.7.23, EDCB人柱版10.66です。
EDCBで番組表示が出来るようになるまで約10時間ほどかかりました。TVTestで見れるようになるまでは比較的簡単に進み2時間ほどで終了したが、EDCBのChSet4.txtに読み込ませるまでに6時間、そこから先はなかなか進まず(設定画面でBSの局選択窓に新チャンネル3局がどうしても表示されない)。
5チャンネルに書いてあった新チャンネルデータをChSet5.txtに手動でコピペしてPCを再起動したら
無事にEDCBの番組表に表示させることが出来ました。コピペの際は一旦スペースを削除してタブ区切りにしないとうまく認識しないようです。作業はOS付属のメモ帳で行っています。
EDCB の 10.66 だとそんなにかかりますか…(開発当時はトラポン自体が考慮されていなさそう)。
EDCB の 10.66 は 10 年近く前にリリースされたかなり古いバージョンです。EDCB は現在も開発が続けられており、WebUI もつけられたりなど、より便利になっています。当然不具合も多数修正されています。
ぜひ、この機会に新しい EDCB に更新することを推奨します。最近の更新で ChSet 周りの挙動が改善されましたし。
お礼と報告の書き込みで長文失礼します。
自分は水曜定休なんですが、普段は仕事で観れないスーパーGT決勝があったため急遽Jsportsを契約。PCで録画しつつ観ようとしたらtvtestにチャンネルが表示されない。とりあえずPCからTVにBCASカードを差し替えてレースを見ながら苦戦してました。
tvtest + spinel + EDCBという環境ですが、tvtestでチャンネルスキャンしても途中で終了してJsportsまでたどり着かない。
長いこと手入れしてないので他のサイトなど見ながらゼロから環境を作ろうとやり直すものの、やっぱりチャンネルスキャンが完走しない。
スキャンのための設定ファイルが怪しいと思いながらここにたどり着いてBonDriver_PT3-S.ChSet.txtを見つけてspinelのBonDriverフォルダに上書きしたら無事完走! tvtestのch2ファイル ばかりイジってましたが、spinelの方にも設定ファイルがあったのね。
お陰でtvtest視聴もEDCB予約録画もできるようになりました。
本当にありがとうございました。
JSports は1年弱前の BS トランスポンダの対象になってますね。設定ファイルを変更しないと選局できないと思います。
視聴できるようになったようでよかったです。
TVTestではお世話になりました。
EDCBでまた躓きまして、
録画はできるのですが、ろくがファイルを開くと映像、音声なしで再生されてしまいます。
何が原因でそうなっているのかわかりますでしょうか。
デバイスなど情報が必要でしょうか。w3u4sです。
スクランブルが掛かった状態で録画されてしまっているか、お使いの動画プレイヤーが MPEG2-TS (MPEG-2 Video / AAC-LC) に対応していない可能性があります。
録画ファイルには私のブログでも紹介している TvtPlay か、MPC-BE・VLC などのプレイヤーをおすすめします。
MPC-BE で再生できない & 録画のファイルサイズが数MB~数GBある (0B ではない) のであれば、おそらくスクランブルがうまく解除できていないと考えられます。EpgDataCap_Bon の設定を確認してみてください。
また、すでにスクランブル未解除の状態で録画されてしまったファイルに関しては、libaribb25 同梱の b25.exe (コマンドラインソフト) を利用することでスクランブルを解除することができます。
B-CAS カードが接続された PC & TvtPlay で録画ボタンを押して録画することでもスクランブルを解除できますが、番組長と同じ時間だけ解除に時間がかかります(録画し直してるようなものなので当然です)。b25.exe を使ったほうが圧倒的に速いので、前者の方法をおすすめします。
詳しく説明していただきありがとうございます。
録画からスクランブル解除できている状態がいいので、
インストールから構築しなおそうと思います。
ありがとうございました。
11年前に自作を始めた際にPT3を導入、その後転居やWindows7→10への更新、チャンネル編成の際にうまく機能しなくなりしばらく放置しておりました。この度、不具合発生によりOS再インストールを行った際、掲載頂いた記事をもとに構築を試みました。自分の知識で理解できない箇所もありましたが、おかげ様で無事に視聴、予約録画できるようになりました。チャンネル編成の対応もうまく行きました。ありがとうございました。