BS/CS で利用されている放送衛星の一覧

意外にまとまった情報がなかったのでメモ書き。夏休みの自由研究ネタにでもどうぞ…。
間違っているかもしれないので、その際はコメントで教えていただけると助かります。

参考: 総務省の資料・Wikipedia (B-SAT, JCSAT)

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BS

BSデジタル放送の衛星は B-SAT(放送衛星システム)が運用している。
B-SAT は BSAT という衛星シリーズを運用しており、BS 向けには BSAT-3 シリーズが運用されている。
送出方式は ISDB-S 。

運用中

BSAT-3a

  • 打ち上げ日: 2007年08月14日
  • 運用終了日: 2011年10月01日
  • 状態: バックアップ機(予備衛星)

2007年からBSアナログ放送、BSデジタル放送両方の送出に利用されていた。
現在はBSデジタル放送のバックアップ機となっている。

BSAT-3b

  • 打ち上げ日: 2010年10月28日
  • 運用終了日: (運用中)
  • 状態: 運用中

BSデジタル放送の、物理チャンネル BS-1,3,13,15 の送出用に利用されている。

BSAT-3c / JCSAT-110R

  • 打ち上げ日: 2011年08月06日
  • 運用終了日: (運用中)
  • 状態: 運用中

BSデジタル放送の、物理チャンネル BS-5,9,11,19,21,23 の送出用に利用されている。

この衛星のみ、東経110度CS向けの予備衛星である JCSAT-110R との共同所有機になっているのが特徴。一つの衛星だが、共同所有のため B-SAT と スカパーJSAT で別々の名前になっている。
スカパー側からすると予備衛星のはずだが、BS では実際に運用中のため、本当に予備として使えるのかはちょっと疑問。

運用終了

BSAT-1a

  • 打ち上げ日: 1997年04月17日
  • 運用終了日: 2010年08月13日

BSアナログ放送向けの衛星。

BSAT-1b

  • 打ち上げ日: 1998年04月28日
  • 運用終了日: 2011年08月30日

BSAT-1a と同じく、BSアナログ放送向けの衛星。

BSAT-2a

  • 打ち上げ日: 2001年03月9日
  • 運用終了日: 2013年01月29日

BSデジタル放送向けの衛星。製造トラブルで打ち上げが延期された影響で、BSデジタル放送向けの機器も搭載していた BSAT-1b に放送開始を取られた上に、何度も故障したため2004年には早々とバックアップ機となり、そのまま運用終了となった。実働期間は2年ほどと思われる。

BSAT-2c

  • 打ち上げ日: 2003年06月12日
  • 運用終了日: 2013年08月01日

BSデジタル向けの衛星。BSAT-2b の打ち上げに失敗した事から調達された衛星。
一過性の故障が原因で2008年に BSAT-3a に送出の役割を譲り、バックアップ機のまま運用終了となった。

BS4K/BS8K

BS4K/BS8K放送の衛星も B-SAT(放送衛星システム)が運用しているが、運用されている衛星は BSAT-4 シリーズと、今までの BS 向け衛星(BSAT-1~3)とは区別されている。
送出方式は ISDB-S3 。

既存の BS 放送を継続する以上、右旋だけでは足りなくなる電波帯域を捻出するため、今まで BS で利用されてきた右旋の電波だけではなく、左旋の電波も送出できるようになっているのが特徴。
左旋が使えるようになったことで今までの2倍の帯域を使えるようになったが、左旋のチャンネルを視聴するにはアンテナやアンテナケーブル、分配器などの関連機器を全て交換する必要がある。

運用中

BSAT-4a

  • 打ち上げ日: 2019年09月29日
  • 運用終了日: (運用中)
  • 状態: 運用中

BS4K/BS8K/CS4Kデジタル放送の、物理チャンネル BS-7,17(右旋)BS-8,12,14(左旋)の送出用に利用されている。

BSAT-4b

  • 打ち上げ日: 2020年08月16日
  • 運用終了日:(運用開始前)
  • 状態: バックアップ機(予備衛星)

BSAT-4a のバックアップ機。BSAT が保有する衛星で左旋に対応したものは BSAT-4a だけだったため、早急なバックアップ機の打ち上げが求められていたらしい[1]https://otakei.otakuma.net/archives/2020081704.html

東経110度CS

東経110度CS放送の衛星はスカパーJSATが運用している。
スカパーJSATは JCSAT という衛星シリーズを運用しており、東経110度CS向けには JCSAT-110 シリーズが運用されている。
送出方式は右旋 (CS2K) が ISDB-S 、左旋 (CS4K) が ISDB-S3 。

運用中

JCSAT-110A

  • 打ち上げ日: 2016年12月22日
  • 運用終了日: (運用中)
  • 状態: 運用中

東経110度CS放送の送出用に利用されている。右旋と左旋の両方に対応しており、この衛星1つで通常の CS 放送(右旋)と CS4K(左旋)の両方を送出しているらしい[2]https://www.phileweb.com/news/d-av/201704/06/40891.html

JCSAT-110R / BSAT-3c

  • 打ち上げ日: 2011年08月06日
  • 運用終了日: ( BSAT-3c として運用中)
  • 状態: BSAT-3c として運用中

前述の通り、B-SAT と スカパーJSAT の共同所有機。
スカパーJSATの衛星としては同じく東経110度CS放送向けの JCSAT-110A の予備衛星だが、BS の方では現用されているため、いざ JCSAT-110A が故障した際に JCSAT-110R が使えるのかはちょっと疑問。

運用終了

JCSAT-110 (N-SAT-110)

  • 打ち上げ日: 2000年10月07日
  • 運用終了日: 2019年01月

東経110度CS放送の開始に伴い打ち上げられた衛星。2011年に B-SAT との共同所有機である JCSAT-110R が打ち上げられるまではバックアップ機もないまま、11年間もそのまま運用されていた。
ただ JCSAT-110R は BS で BSAT-3c として現用されているためバックアップ機になることはなく、JCSAT-110Aが打ち上げられる2017年まで、引き続き現役で利用されていたらしい。
設計寿命の15年を大幅に超過した、19年目の2019年1月に運用を終了している。

東経124/128度CS

東経124/128度CS放送(いわゆるスカパー!プレミアムサービス)の衛星も、東経110度CS放送と同様にスカパーJSATが管理している。
東経124度では JCSAT-4 シリーズが、東経128度では JCSAT-3 シリーズが運用されている。
送出方式は DVB-S2 。

放送開始は東経124/128度CSの方が早く、東経110度CSは後発組。ただ衛星の方角が BS/CS110 と異なる事、送出方式に ISDB-S ではなく DVB-S2 を採用していることもあって受信までに非常に手間がかかる。多くのチャンネルが東経110度CSで視聴できることもあり、加入件数は年々下がる一方。

送出方式が日本で開発された ISDB ではなく DVB だが、これは主に BS 向けに開発された ISDB-S が発表される前の1996年に放送が開始され、当時利用できる技術が DVB-S (DVB-S2 の前身) しかなかった事が理由と考えられる。2008年に開始され、2014年に完了した HD 化の際に送出方式が DVB-S2 に更新されているが、いままでの機器などの互換性を考慮して ISDB-S への切り替えは行わなかったものと思われる。

運用中

JCSAT-3A

  • 打ち上げ日: 2006年08月11日
  • 運用終了日: (運用中)
  • 状態: 運用中

東経124/128度CS放送のうち、東経128度からの送出用に利用されている。
2006年の打ち上げで、また設計寿命は15年とされている。そのため2021年の時点で設計寿命に到達するが、現時点で代替となる衛星の打ち上げの話はない。
そのため、東経124/128度CS放送自体が終了するのではないか?という噂も一部でなされている。

JCSAT-4B

  • 打ち上げ日: 2012年05月15日
  • 運用終了日: (運用中)
  • 状態: 運用中

東経124/128度CS放送のうち、東経124度からの送出用に利用されている。

JCSAT-12 (JCSAT-RA)

  • 打ち上げ日: 2009年08月21日
  • 運用終了日: (運用開始前)
  • 状態: バックアップ機(予備衛星)

東経169度に佇む、スカパーJSATが保有する JCSAT シリーズ全体(JCSAT-5A と JCSAT-110 シリーズを除く)のバックアップ機。スカパーJSAT は放送衛星以外にも通信用途の衛星をいくつも保有しているが、それら全ての予備衛星扱いらしい。

東経124/128度CS放送のバックアップ機でもあるが、他の通信衛星のバックアップ用途でもあることから、JCSAT-3A の代替用途として利用できるのかは疑問。
2016年08月16日に JCSAT-16 が同様の予備衛星として打ち上げられているが、これも他の通信衛星のバックアップ用途を含んでいる。JCSAT-12 が2024年には設計寿命に到達することを鑑みると、JCSAT-16 を JCSAT-3A の代替として利用することは考えづらい[3]現に、参考元の総務省の資料に JCSAT-16 は記載されていない

運用終了

JCSAT-3

  • 打ち上げ日: 1995年08月29日
  • 運用終了日: 2007年03月

東経124/128度CS放送のうち、東経128度からの送出用に利用されていた。

JCSAT-4

  • 打ち上げ日: 1997年02月17日
  • 運用終了日: 2010年01月

東経124/128度CS放送のうち、東経124度からの送出用に利用されていた。
2010年1月に運用を終了し、その後アメリカ Intelsat 社に譲渡された。現在は Intelsat 26 として運用されているらしいが、もし現在も運用されているのだとしたら、設計寿命の12年の2倍となる24年も運用されていることになる。

JCSAT-4A

  • 打ち上げ日: 1999年02月16日
  • 運用終了日: 2013年02月

東経124/128度CS放送のうち、東経124度からの送出用に利用されていた。
2013年2月に運用を終了した後、東経136度に移動し JCSAT-6 という通信衛星として現用されている。
今年で22年目とすでに設計寿命を大幅に超過しているが、JCSAT-6 としてはまだ現役らしい。

References

References
1 https://otakei.otakuma.net/archives/2020081704.html
2 https://www.phileweb.com/news/d-av/201704/06/40891.html
3 現に、参考元の総務省の資料に JCSAT-16 は記載されていない

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